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病院の紹介状について|知っておきたいポイントと注意点を詳しく解説

病院で書いてもらう「紹介状」とは、どんなものかわかりますか。

医療機関で医師が書く書類の一つで、病院から病院へ持っていくものです。

どんな時に必要で、どのようなものかについて詳しく解説します。

もしもの時のために参考にしてくださいね

目次

紹介状とはそもそも何?

紹介状についてですが、最初に3つのことのついてお伝えします。

  1. 紹介状とはどんなものか?
  2. 医療機関の区別について
  3. 紹介状を持っていくとき

ひとつずつみてみましょう。

紹介状とはどんなもの?

最初に「紹介状」には、正式名称があります。

正式名称:診療情報提供書

何気なく紹介状と言っていますが、医療機関では「診療情報提供書」とよびます。

「紹介状」は医療機関で、医師が書く書類です。

お手紙書きますから◯▽病院で検査をしてみてください

このお手紙が診療情報提供書で、紹介状とよばれている物です。

紹介状とは
  • 氏名、生年月日などの基本的な情報
  • 紹介の目的
  • 既往歴や治療経過
  • 検査結果や処方薬、アレルギーなど

このようなことが書いてあり、医師が患者さんを紹介する時に書く書類です

紹介状は封筒に入れて、封をして渡されますよね。

中には、このようなことが書いてあります。

医療機関は病院と診療所があります

普段使っている「病院」という言葉にも、法律上の定義があります。

医療機関は2種類
  • 病院
  • 診療所

カゼをひいたかな?

病院で診てもらってきてください

普段使っている「病院」という言葉ですが、あなたが行ったのは病院ではないかもしれません。

病院とは

  • 入院施設が20床以上
  • 診療科が複数

他にもいろいろありますが大学病院や地域の基幹病院など、手術や検査ができる大きな病院のイメージです。

病院:医師又は歯科医師が医業又は歯科医業を行う場所であって、患者 20 人以上の入院施設を有するもの

引用:厚生労働省公式HP用語の解説

また病院もいくつかに分類され、機能や役割が変わってきます。

大きな手術や検査で入院するのが病院

診療所とは

  • 入院施設がない、または19床以下の医療機関

一般診療所:医師又は歯科医師が医業又は歯科医業を行う場所(歯科医業のみは除く)であって、患者の入院施設を有し ないもの又は患者 19 人以下の入院施設を有するもの

引用:厚生労働省公式HP用語の解説

これらは診療所という定義のため「◯◯病院」とは名乗れません

近所ある「○○医院」や「○○クリニック」などは、診療所とよばれるものです。

診療所=クリニック・医院

カゼひいたみたい。
○▽クリニックに行こうかしら

カゼなどで行くのは診療所

ひとくちに病院といっても、大きくはこの病院と診療所に分けられます。

紹介状を持っていくときとは?

大きな病院へいくとき

大学病院など大きな医療機関では「紹介状を持ってきてください」と、言われることがあります。

  • 検査や入院の必要がある
  • 手術の必要がある

医療機関で高度医療を受ける必要がある時は、紹介状を持って行きます。

救急外来は別ですが、突然大きな病院にいっても受診できないこともあるのです。

クリニックでも必要なときもある

もちろんカゼを引いた時などは特に必要ありません。

でも、紹介状があった方がいい場合があります。

  • 大きな病院で高度医療を受けた後、近くのクリニックに通院するとき
  • かかりつけ医以外で診療を受けて、お薬をかかりつけ医でもらうとき
  • 転居などいろいろな理由で、医療機関を変えるとき

紹介状は医師も私たち患者にとっても、適切な医療のために必要なものです。

紹介状が必要な理由がある

ひと昔前ならどんな病院も、自由に受診することができました。

しかし今は、国の医療政策によって受診の仕方もかわっています。

  • より専門性の高い病院
  • 身近なかかりつけ医がいる診療所

このように、使い分けをしなければなりません。

医療機関を使い分けるために必要

医療機関を正しく選ぶことは、医師などの医療従事者の負担を軽減することにつながります。

また患者自身も、スムーズに必要な医療を受ける事ができます。

急な症状でなければ、まずはクリニックなどで相談をしてみるといいでしょう。

  • 病院は、大きな病気やケガの時
  • クリニックは、症状が軽い病気やケガの時

医療機関を、このように使いわけをする必要があります。

そこで紹介状が必要になるのです。

紹介状がないとお金がかかる

紹介状を持たずに大きな病院へ行くと、余計な医療費がかかります。

国の政策として、医療機関を適切に選ぶために「選定療養費」が定められているためです。

選定療養費とは

高度医療を行う200床以上の病院を受診するとき

かかりつけ医等からの診療情報提供書がないと自費負担分がかかる

自費負担分=選定療養費

「カゼをひいたみたい・・・」
軽い症状で大学病院などに行くことがないようにできた制度です。

選定療養費の金額

この選定療養費は自由診療です。

各病院によって金額が違います

金額は3000円くらいから、15000円くらいまでとさまざまです。

最近は、各医療機関で値上げをしているところも多くあります。

それほど、紹介状は必要なものということになります。

紹介状がない場合は?

紹介状があると、医師から医師への引き継ぎがスムーズになります。

自分で説明をするより、適切な診療を受けられるのです。

紹介状がないとき
  • お薬手帳を持っていく
  • 検査結果があれば持っていく

このように自分の病状に関する情報は、持参するようにしましょう。

お薬手帳は大事な情報が詰まっていますので、きちんと持っていきましょう。

紹介状を持たずにいくとどうなるの?

紹介状がない場合は、自分で医師に説明をする必要があります。

しかし医学的な専門的を、患者が医師に伝えるのはとても難しいもの。

紹介状を持たずに行くと
  • これまで治療経過がわからない
  • 薬の処方内容がわからない
  • また検査を受ける必要が出てくる

話を聞いた医師が、きちんと理解をしてくれるとは限りませんので注意をしましょう。

紹介状の費用と注意点

紹介状は医師に書いてもらいますが、費用や注意点を確認しましょう。

紹介状は保険点数

紹介状は保険点数が決まっていますので、全額自己負担ではありません。

いわゆる「保険がきく」ということです。

それぞれの保険の負担割合や疾患、紹介状の目的によっても金額が変わります。

数百円から数千円程度となります。

紹介状の注意点

紹介状の正式名称は「診療情報提供書」です。

紹介状は患者あてのものではなく、医師から医師へあてて書かれています。

開封してはいけない

紹介状は医師宛の親展ですので、開封して中をみてはいけません。

中には開封すると、取り扱ってくれない医療機関もあります。

医師が記載した治療内容などの、信頼性が失われることになります。

命に関わることで内容が改ざんされると大変ですので、開封せずに持って行きましょう。

期限に決まりはない

期限に決まりはありませんが、大体3ヶ月くらいを目安にしている場合が多いです。

1年以上前の紹介状を持っていても、症状が変わってしまいます。

紹介状を書いてもらったら、すぐに医療機関に行くことをおすすめします。

紹介状は絶対必要?

結論からいうと、絶対に必要なわけではありません

紹介状は自分で症状を伝えるよりもわかりやすいので、医師が診療をする時に役立つものです。

選定医療費を払えば受診できる場合もありますし、自分で説明ができれば問題がない時もあります。

紹介状がなくても受診はできますので、安心してください。

紹介状を書いてもらう場合とは?

医師から「紹介状を書きます」といわれる場合もありますが、自分が必要とする時もあります。

  • 健康診断で再検査となったので、大きな病院に行きたい
  • 自分で気になる事があるので、大きな病院で検査を受けたい

このような時には、紹介状が必要になります。

まずはかかりつけ医に相談をする

紹介状についてかかりつけ医がいる場合は、相談してみましょう。

  1. 行く病院を決める
  2. 紹介状を書いてもらう
  3. 紹介状を持って医療機関にいく

先生すみません、紹介状がほしいのですが・・

はいはい、書いておきますよ

紹介状を書いてもらうとき遠慮がちになりますが、医師はそんな事あまり気にしていません

紹介状には宛先が必要ですので、どこの病院に行きたいか決めておく必要があります。

どこに行くか決まっていない場合は、医師と相談をして決めましょう。

基本的には宛先が空欄のままでは、診療情報提供書の記入はできません。

かかりつけ医がいない時の紹介状は

普段健康だと、かかりつけ医がいない場合もありますよね。

  • 健康診断で要検査となった
  • ずっと気になっていたところを検査してほしい

このような時に、大きな病院に行こうと思うと紹介状が必要です。

でも、かかりつけ医と呼べる医者がいないくても大丈夫です。

かかりつけ医がいない時

近くにあるクリニックなどに、電話をして相談してみましょう。

検査結果を持って受診をすると、紹介状を書いてもらえる場合があります。

どうしても紹介状がないという時は、選定療養費を払って受診することになります。

病院の紹介状についてまとめ

紹介状は医療機関で、適切な診療を受けるために必要な書類です。

紹介状は正式名称「診療情報提供書」で、保険診療のひとつ

紹介状は、開封をしないで医療機関に持っていきましょう。

注意事項
  • 開封してはいけない
  • 3ヶ月くらいを目処に受診する
  • 基本的に宛先の記入は必要

紹介状を持って医療機関に行くのが1番ですが、ない場合もあります。

紹介状がない場合
  • お薬手帳を持参する
  • 検査結果を持参する
  • 選定療養費を払って受診する

紹介状といっても、いろいろな決まりがあり、注意することもあります。

何かの時のために、参考にしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは、ブログランキングから来ました。
    病院への紹介状とても大切ですね。
    次男が子供の時と主人が大病をして入院した時に
    実際にいただいて使用しました。
    とても分かりやすく、まとまっており、参考になりました。
    また、のぞきに来ます。

    • ふうちゃんさん、こんにちは。
      コメントをいただきありがとうございます。
      ご家族のご病気大変でしたね。
      病院のことなどわからないことも多いので、わかりやすいと言っていただいて嬉しいです。
      参考にしてもらえると、今後の励みになります。
      これからもよろしくお願いいたします。

      PS私は月曜始まりのカレンダーが好きです。

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